残暑お見舞い申し上げます
残暑お見舞い申し上げます。
異常気象と言う言葉はあまり使いたくありませんが、東北地方は
梅雨が明けずに秋になってしまったようです。関東でも夏空は一週
間程度続いただけで、梅雨空が八割、夏空が二割程度の感じです。
毎年、異常が続くと異常ではなくなってしまう?
先日に火入れが終わった後で座布団を見ると、汗でビッショリと
濡れていました。昔から火入れにはコークスを使用していますが、
コークスの大きさも数種類用意して使用しています。火を熾しだ
して安定させるまで二時間程かかりますが、今日は良い火ができて
これからという時に用事ができ、火入れができなくなった時などは
後ろ髪が引かれます。
火入れの写真では薄着姿になるのが分かってもらえたと思います。
今年は特に蒸し暑く、サウナに長時間行っているようです。皮肉なも
ので「寒気の時期に七輪の前に座っていて良い商売だな」と言われる
こともありますが、火入れが分かるまで三十数年かかりました。
火入れは竹を伸ばすだけでなくて内部に焼き入れも行います。竹の表
面を焦がさずに内部に焼きを入れるのです。食べるカキモチを焼くの
と同様に内部にも火と通さないと食べることもできません。まさに刀
の焼入れと同じでその竹に合った焼入れが要求されます。入れ過ぎず、
不足せず、ちょうど良い焼入れができた時に竹が生きてきます。竿作
りで一番難しい作業です。
工房の中では一番多く火入れをして頑張っています。
※時々、ギャラリーで電話番もしています。
次回の予告、進化する合成竿!まだまだ進化を続けさせます。
こうご期待下さい。