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初代竿春の独り言

佐藤氏×竿春対談(その2)

2009年04月05日

佐藤氏―親方(竿春)の竿はパンチ力があり、へら鮒も寄りが良かった
    (魚が引けた)。

    その為に最初は紀州竿を使っていたが、親方の竿をそれ以来使う
    ことになった。
竿春― そう言って下さると、本当にありがたいです。

    関東のへら鮒釣り場に適した竿造りに励んでいた時代ですね。
    『響』・『冴』が出はじめた時期でもあると思いますが。
佐藤氏―『冴』は純正竹竿より優れていて、その上に使い勝手がいいので
     、また、管理釣り場で1日何十キロも竿を変えないで使えるの
     が魅力でした。

    『響』も何十本となく、東京に出てきたときに買って帰りました。
    和竿感覚で使い勝手が良いのが利点ですし、強引に魚もひけました
    し…。

竿春― 佐藤さんは一日に何十キロと釣るもので、純正竹竿で一日使用する
    には…と考えていた時期に丁度符号したのでしょう。

佐藤氏―それと、『冴』をはじめとするハイブリッド竿の場合、自分の不注
    意で穂先をもっていかれても、修理に出しても交換が早く、待たさ
    れるイライラが解消した。

竿春― バランスは必ず見なければなりませんが、カーボン・ロッドを使用
    するものですから、後は調整の問題だけですので、スペアは豊富に
    ございます。真竹の削り穂と異なり、早く出来上がることは間違い
    ありません。

佐藤氏―親方が次々に新しい竿を発売するもので、一度使ってみたく殆どの
    竿は買って使いました。しかも、年齢とともに長竿が振れなくなる
    ものですから、12~13尺以下の竿が中心となりました。

佐藤氏―純正竹竿は魚の大きさを考えて、しかもスレがきたことを考えると
    、使う時に内心怖い(曲げてしまう)思いがあるが、『冴』ならス
    レが起きても、引けて曲がる心配が無用なので、『冴』を使う機会
    が多くなっています。


――純正竹竿と『冴』とを使ってみてその相異について分かりますか――
佐藤氏―総高野竹と普通の『冴』との区別は分りますが…。
竿春― 良い竿とは対象魚によって、使用する竿の機能や性能の問題だと思
    いますよ。

佐藤氏―親方の所にくると、私の使う調子やデザインや総てが分かっていて
    くれるので、注文しやすいのが一番です。

    最近は『双味』(竿春と竹馬の合作・純正と冴の2種類)に凝って
    います。

竿春― 佐藤さんは最高のお客さんです。
    釣りが上手で竿の事に関しても他の人に無い感性を持って、究極の
    質問や竿談義をしてきますので、気が抜けないところがあります。

――竿の好きな人のなかには、自分だけの一竿を持ちたいと言う人は多い。
しかし誰でも出来る訳ではありません。その為にも仕事の充実をはかり、
健康に留意して釣りライフを楽しんでいただきたい。

 余談になりますが、佐藤氏はトイレに『魂の火入れ』の本を持って入り、
20分も30分も出てこず、奥様が心配して、トイレで倒れているのか気が
かりになるほど、一心不乱に何十回となく繰り返し読んでいただいている、
と言う性格の人物でして、へら鮒釣りをこよなく愛し、楽しんでおる一人です。

     お元気で、ご協力ありがとうございました。――

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