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初代竿春の独り言

野釣りについて

2009年04月21日

今回はへら鮒釣りに関しまして、季節も良くなりましたので「野釣り」について話をしたいと思います。
 その前に、先々週の4月11日に私事で恐縮ですが、竿春旭友会創立20周年記念釣り会が千葉県旭市の通称、袋溜池で盛大に行われました。
詳しい内容については「へら鮒」社の来月号に掲載されますので見ていただければ光栄です。

 僕自身の立場から言わせていただければ、竿春旭友会の会長飯島崇智先生(元中学校教諭)は僕にとって大恩ある人物です。詳しい話は省略させていただきますが(※1)、釣りの会を20年の長きにわたり運営してこられたことは素晴らしいことであります。

当日、僕も参加させていただき、楽しい釣りができました。竿春旭友会がホームグランドとしております袋溜池は周囲2~3kmの農業用水確保の溜池です。周囲には葦も茂り野釣りの雰囲気を醸しだしています。

へら鮒の野っ込み(産卵のため接岸し、葦などに卵を産みつける行為・通称ハタキ)の時期でもあり、8尺竿で数枚を掛けました。
 数年前の同時期に息子の清(竿春きよ志)はここで47.3㎝の大型を釣りあげて大騒ぎしました。
 時節がら桜は満開で、時折風に吹かれた桜の花びらが川面にヒラヒラと舞い降り、それに響応するかのごとく沖でへら鮒の波紋か揺れています。
 鶯もまだ十分に鳴き方を習得していないのか、楽しくその鳴き声は耳に入ってきています。
春には春の季節感を肌で楽しみながら釣りをする喜びを感じた一日でした。

先日お店に来ていただいた若いお客さんで、野釣りをしたことが無いとの事でしたので、近場の手賀沼を紹介してあげましたところ、水深50㎝もないような処で、36㎝を筆頭に6枚を釣りあげ、感激してその日のうちに報告に来てくれました。
 へら鮒釣りはゲーム・フィッシングの要素が現在は色濃く出ており、それはそれで結構なことですが、四季折々の楽しみをもっと知っていただいて、いろいろな楽しみ方が有ることも理解していただきたい。
 しかし、野釣りには危険も伴なうし、農道に車を止められて耕作者の不信をかい、ゴミの投げ捨てや釣り場の占有をめぐってのトラブル等、つり人各自が責任と自覚をもって楽しんでいただかないと、そのツケは必ずつり人に跳ね返ってくることを忘れないでほしい。

 次回は以上のことを踏まえて野釣りの会を立ち上げた「クラブ50」の
会長岡田氏に登場していただく予定です。

 
(※1)竿春と飯島先生の出会いに関しては『魂の火入れ』つり人社刊
    の57頁・飯島崇智氏を参照。

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