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初代竿春の独り言

「クラブ50」(その2)

2009年05月03日

竿春―関東ではまだまだ馴染みが薄いところがあるので、さぞかしご苦労
   が多い事だと推察します。
   僕もハイブリッド竿(合成竿)を発売した時のことを考えると、そ
   の辺の事情は手に取るように分かります。
   微力ですが新しい会の発展のため僕も尽力できることは協力を惜し
   まないつもりです。

岡田―僕をご存じの方も多いと思いますが、若い時代は大きな釣りの会に
   入り、年間順位を血眼(ちまなこ)で競っていた時代もあります。
   今でもそうですが、楽しいへら鮒釣りの究極を求めつつ、私的には
   大型魚追求のロマンへとのめり込んでしまった訳です。
   特に野釣りは一日釣って沢山釣れることは滅多にないものですから、
   大型指向に進むのかな…?   
   へら鮒釣りにはいろいろな楽しみかたがあるから素晴らしいと思い
   ますよ。

竿春―昨今の釣り会の衰退について、釣りはあくまでも趣味の世界ですの
   で、そこには楽しさが伴わなくては長続きしません。
   そう云う意味では「クラブ50」は今後の釣り会の在り方に一石を
   投じる貴重な存在でしょう。
   確かに草創期にあっては組織を充実させることによって大きく底辺
   の拡大と釣り技術の普及活動の波及性は認めるとしても、成熟期を
   迎えた今をどのように考えて、会の運営の方向性を定義ずけしてい
   くかだと考えなければ、何れ衰退へと向かうは明らかなことでしょ
   う。

岡田―若い人達は遊びも上手になっていますので、へら鮒を釣るだけにか
   ぎらず、訪れた土地の自然や美味しいものを味わったり、観光を楽
   しんだり、温泉を訪れたりといろんな楽しみ方ができますから。会
   に所属してしまうと、観光地にきていながら…ということになりか
   ねないですね。

竿春―競技指向にマスコミを中心とする人々が、あまりにも旗を振り過ぎ
   た結果、本来楽しくあるべきへら鮒釣りが、歪んだ形になり、先細
   りしてきているとおもいます。
   原点で有るべき「へら鮒釣りは楽しい」をもう一度考え直す時期に
   差し掛かっているとおもいますよ。

岡田―対外的に「クラブ50」が出来て以来、会員各位が大きなトラブル
   を起こしてはいないと言うことは、自負できると思います。
   皆様からのご意見を取り入れていきたいので、疑問が有りましたら
   岡田まで遠慮なく言っていただければ、改めるべきは改めていきた
   いと感じています。

竿春―岡田さんの「クラブ50」設立の趣旨を伺って、僕なりに何かでき
   ないかと考えて、僕の竿を年間優勝者にプレゼントさせていただい
   ております。*注1

岡田―年間優勝者には親方の素晴らしい竿を味わっていただきたいと思っ
   て、送っています。
   
  ――いつ頃から親方の竿をお使いになられましたか?――

岡田―紀州の竿も30~40本使わせていただきましたが、「響」が発売
   になって以来8尺~15尺までを使って、使い勝手が良いものです
   から、その後竿春きよ志さんに8尺~13尺まで作っていただいて
   使い始めたのがきっかけです。
   親方やきよ志さんの竿を使わせていただくことによって、私にとっ
   てより深いへら鮒釣りが出来ると確信しています。

竿春―へら鮒釣りは「夢とロマン」だとおもいます。その壮大な理想を「
   クラブ50」の会長としてお持ちで、会員を引っ張ってらっしゃる
   岡田さんには拍手を送りたい気持ちです。

是非頑張って素晴らしい会にして下さい。
本日はありがとうございました。

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